~BLAZE Smart EVで感じた良い点・悪い点を徹底レビュー~します。
「ブレイズ スマートEV(BLAZE Smart EV)って本当に使えるの?」「電動バイクってどんな乗り心地?」
そんな疑問を持つ方に向けて、実際に1か月・130km走行した私が、リアルな感想をお伝えします。
ネット上のレビューは企業タイアップや商用目的の記事が多く、なかなか“購入者目線”の情報が少ない印象です。
この記事では、自分で購入して日常的に使ってみた体験をベースに、良かった点・気になった点を正直にまとめました。
良かった点(メリット)
1. とにかく軽くて扱いやすい
ブレイズ スマートEVの最大の魅力は車体の軽さと取り回しのしやすさです。
実際に押してみると、自転車感覚で動かせます。というか、折りたたみ自転車にモーターをつけて原付化した車ですからね。
駐輪場での移動や保管もラクで、マンションのエントランスや自宅の玄関先に置いても邪魔になりません。
狭い路地や駐輪スペースが限られた環境でも、「気軽に使えるモビリティ」という印象を強く受けました。
家から数キロ圏内を巡るモビリティとしての利便性は、普通の原付よりも圧倒的に高いと感じます。
20kgのボディの軽さは本当革新的です。他の原動機付の原付バイクと比べると本当に原付?と思える軽さです。
車に折りたたんで積載できるところもすごいですよね(まだ車載遠征旅行はしておりません、暇ができたらいつかやってみたいです)
2. デザインが個性的で注目度が高い
見た目のインパクトもスマートEVの魅力のひとつ。
無駄のないシンプルな未来なモビリティなデザインがものすごく注目を浴びます。
さらに私が購入したのはカラフルなグラフィック柄のモデルで、走るだけで人目を引きます。
信号待ちでは「それ何のバイク?」「電動なの?」と何度か声をかけられ、街中ではかなり目立ちます。
「人と違うモビリティを持ちたい」「ちょっと目立つ乗り物が欲しい」という方にはピッタリです。
3. 航続距離はカタログどおり。ただし実用距離は20km前後
カタログスペックでは航続距離30kmとされていますが、実際に体重70kg台の筆者が走ってもその数値にほぼ近い結果でした。
スペック上の数字が誇張でないのは素直に好印象です。
ただ、バッテリー残量が減るにつれてスピードが少しずつ低下し、実用面では20km前後が快適ゾーン。
バッテリーメーターは(おそらく)電圧変動をそのまま反映しているため、坂道で一気に減って平地で戻るという現象が頻繁に起こります。
そのため「あとどれくらい走れるのか」を正確に掴むには、何度か使って“感覚”を覚える必要があります。エンプティまで走ると最高速度は20km/hしか出なくなります。正直ここまでくると自転車と変わりません。
4. 静かに風を切る走行感が気持ちいい
モーター駆動ならではの圧倒的な静けさも特筆すべき点。
エンジン音がないため、夜間でも周囲に気を遣わず走行できます。
耳に入ってくるのは、ただ“風の音”と“タイヤの転がる音”だけ。
加速もスムーズで、0km/hからの発進時にガタつきが少なく、操作に慣れれば非常に快適。
街中を流すように走る感覚は、ガソリン車では味わえない独特の軽やかさがあります。
個人的には、「近場移動でもちょっとした冒険気分」になれるのがこの車体の魅力です。
5. Bluetoothスピーカーが意外と使える
搭載されているBluetoothスピーカー機能は、最初はおまけ程度に思っていました。
しかし、実際に音楽を流しながら走るとこれが意外と心地いい。
モーター音が静かなので、音量を抑えても十分に聞こえます。
交通量の多い場所でも、イヤホンを使わず安全に音を楽しめるのが嬉しいポイントです。
欲を求めるのならば、速度に応じて自動的に音量が変化するカーオーディオな機能がつけば更に実用的かな。あとは音量ボタンが本体に付くと良いかなと思いました。
気になった点(デメリット)
1. 小回りが効きづらい
小さな車輪サイズの影響で、細かいカーブやUターンは少し苦手です。笑えるぐらい全然小回り効きません。
最悪はボディが軽いので持ち上げれば何とかなります。
ハンドル操作に対して車体が敏感に反応するため、慣れるまで少し怖さを感じました。
ただ、慣れてくると挙動がつかめてきて、街中でも安定して走れるようになります。
「自転車+スクーターの中間的な乗り物」と考えると理解しやすいかもしれません。
2. 乗り心地はやや硬め
サスペンションは一応ついていますが、軽量フレームと小径タイヤの構造上、路面の段差をすごく拾いやすいです。シートはどうみても自転車のサドルですからね。
アスファルトの継ぎ目やマンホールの段差などでも“ガツン”と振動が伝わります。舗装路以外は正直走ることはできません。
スクーター感覚で乗ると「何だこれ?」と感じ、自転車と思って乗ると良いです。
5km程度の街乗りなら何とか許容できるかな?それ以上の距離は後で身体にバキバキに疲れが来ます。
個人的にはロードバイクよりも疲れました・・・
3. バッテリー残量表示が不安定
坂道で一気にメーターが減り、平地で戻る――。
これはおそらく瞬間電圧を反映している仕様のため、バッテリーメーターの精度はやや不安定です。
「まだ走れる」と思っていたのに急に電圧が下がって速度が落ちる、という場面もありました。
長距離を走る場合は、あらかじめ帰路分を見越した運用が必要です。
100Vの充電コンセントで充電できるため長距離移動の際は充電器も持ち歩いています。コンセントの使えるカフェやマクドナルドで非常充電できるのは非常時の対策法の一つです。1時間で10km弱充電可能です。
4. 幹線道路では最高速度30km/hが遅くて不安
最高速度は30km/h固定のため、どのような状態でも30km/hを超すことができません。幹線道路や交通量の多い道では正直厳しいです。
車の流れに乗れず、後続車を常に意識しながら走る必要があります。ミラーを常時気にしながら運転するのですが、ミラーも見づらいです。
そのため、「生活道路」を選び、最短距離で走れるルートで移動するようになりました。
静かな住宅街を走る分には快適ですが、メインストリートではストレスを感じます。
急な坂道では、30km/h以上の速度を出すことが可能です。しかし、折りたたみ自転車にモーターを付けたボディにはそれ以上の速度が出ると安定して走ることが難しくマシンとしての限界が見えてきます。
なので、安心を見越して30km/hを限界にしているのだなと勝手に理解しています。
5. 初心者には少し扱いが難しいモビリティ
ブレーキの効きが非常に強く、スロットルも敏感。
加速時に勢いよくスロットルを回すと、リアがウィリーするほどパワフルです。
出力モードは1〜4段階で切り替え可能ですが、最初は「2」以下で慣れるのが安全。
ただ、操作に慣れてしまえば思いどおりに走らせることができ、“操る楽しさ”を感じられる乗り物です。
個人的には慣れるまで30分ぐらいかかった気がします。
手軽に乗れて、楽に運転できるモビリティとして売ると事故が多発する通向けのマシンと感じました。
一部観光地でスマートEVのレンタルサービスをやっていると聞いたことがあり、事故とかどれぐらい起きているんだろう・・・
ブレイズ スマートEVは“5kmぐらいの近場運用で電動の風”を感じたい人にぴったり
ブレイズ スマートEVは、軽さ・静けさ・デザイン性を兼ね備えた次世代モビリティ。
「通勤や買い物で電車(でんしゃ)の代わりに使いたい」「気軽に乗れる電動バイクを探している」
そんな方に最適な1台です。
スピードや乗り心地の制限はありますが、日常の移動を少し楽しく、そして未来的に変えてくれる存在。
走るたびにちょっとワクワクできる、ガジェット的な楽しさを持った乗り物だと思います。
手軽で楽しい。ただしクセが強く玄人向けのマシンと思いました。
“風を切る感覚”を求める人には最高のパートナーです。
個人的には満足していますので、これからも近場運用時に活用したいと思います。
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